◆爆発的な運動エネルギーを必要とする動作
肉離れは、急速に大きな「筋収縮」を強制された際に筋肉に障害をもたらす筋肉の障害です。
ですから、「より多くの筋収縮」が必要となるスポーツ競技では、肉離れを発症する可能性が高まることになります。
筋肉の運動エネルギーを生み出すメカニズムにてご説明しましたが
「筋肉は通常、筋収縮という過程を得ること」で「運動エネルギー」を生み出しながらエネルギーを発揮します。
そしてスポーツ競技などでより多くのエネルギーが必要となる場合は、より大きく、素早い筋収縮が強制されます。
肉離れをよく発症するケース・競技としては、
・陸上競技(短距離)のスタートダッシュ
・野球のベースランニング
・バレーボール選手のスパイクジャンプ
・競輪選手のスパート
などの、「爆発的な運動エネルギー」を必要とするケースが大半であるのも、この筋肉の運動エネルギーを生み出すメカニズムによるものなのですね。
肉離れを発症しやすい動作としては、強い筋力の出力を発揮する動作全てが対象となります。
もし現在肉離れを既に発症している可能性が検討される場合は、強い筋力を発揮する動作時に強い痛みを感じた可能性がないか思い出して見ましょう。
具体的には、前項で解説したようにダッシュ動作やジャンプ動作などが代表的な動作としてあてはまります。
またテニスやバドミントン、卓球などの競技の場合は左右のフットワークの強い切り替えし時にも肉離れを多く発症します。
特にテニスはゲームが長時間に渡るケースも多く、疲労が蓄積した状態の中でも尚、何度も切り替えしが強要されるため、肉離れをより発症しやすいスポーツ競技の代表と言えるでしょう。