◆肉離れの治療方法について
肉離れの治療の方法は、まず何よりも先に
・応急処置
を実践する事が重要です。
⇒応急処置方法についてはこちらの記事をご参照ください。
次に応急処置を終え、筋細胞の内出血の発生が収まってきた事を確認出来た時点で今度はアイシングから一転して
・温熱療法
などの、患部を温める治療を実践していく事になります。
応急処置では肉離れ症状の拡大を阻止。その後、温熱療法などによって回復を図る流れが肉離れの治療法の基本です。
尚、肉離れは筋繊維に微小な部分断裂を起こす障害であるため、肉離れを発症した部位の筋繊維周辺は発症後2~3日程度、強い炎症症状を発症します。
また完全に回復していない状態で運動を再開すると再断裂を起こす可能性も高く肉離れは再発性の高い疾患であることを事前に把握しておく必要があります。
肉離れの治療では、完全に筋肉が断裂してしまうなどの重症に至らない限り手術を行うケースはほとんどありません。
治療の基本は、「保存療法」と呼ばれる人間が本来持っている
・自然治癒力
を活かしながら、徐々に「断裂部分の付着を促す治療」を実践していくのが基本です。
「温熱療法」では、自然治癒力を高める為に受傷した患部を温めながら血行を促進させます。
⇒自分で出来る温熱療法について
早期に完治させたい場合は応急処置後に保存療法を主体とした治療を実践しながら筋肉のリカバリー作用をもたらすグルタミン成分をサプリメント等から摂取していくのもひとつの方法です。
グルタミンは外科手術を行った患者の傷口の回復を早める効果があることが確認されており、医療の現場で使用されているアミノ酸成分の一種でもあります。
スポーツアスリート間では激しい筋力トレーニング時のリカバリ目的としてプロテインやクレアチンとともに必須サプリメントとしても消費されている為、既にご存じの方も多いかもしれません。
肉離れは、筋繊維の断裂を伴う障害である為、外科手術同様傷口の早期修復が現場や実践中のスポーツ競技への早期復帰につながります。