◆予防としてのテーピング処置
肉離れを発症してしまった場合のテーピングの目的には、大きく分けて「4つの目的」が考えられます。
その4つとは
●発症直後の応急処置目的のテーピング
●筋肉の筋収縮の制限目的のテーピング
●再発予防目的のテーピング
●関節、靭帯組織の補強目的のテーピング
の4つの目的です。
これらの目的に沿ってテーピング方法、試技は異なってきますが、最もよく用いられるテーピングは
・再発予防目的の為のテーピング
であることは間違いないでしょう。
テーピングは、比較的弱いとされる関節や腱の働きを補助する役割をもっておりますが、これらのテーピングの機能は事前の障害の予防にもつながるのです。
大半のスポーツトレーナーが、優れたテーピング技術を持っているのは、これらのテーピングが持つ能力を用いて
予防としてのテーピング処置(続き)
◆肉離れの応急処置方法について
肉離れの治療の方法は、まず何よりも先に
・応急処置
を実践する事が重要です。
⇒応急処置方法についてはこちらの記事をご参照ください。
次に応急処置を終え、筋細胞の内出血の発生が収まってきた事を確認出来た時点で今度は一転して
・温熱療法
などの、患部を温める治療を実践していく事になります。
尚、肉離れの治療では、完全に筋肉が断裂してしまうなどの重症に至らない限り手術を行うケースはほとんどありません。
治療の基本は、「保存療法」と呼ばれる人間が本来持っている
・自然治癒力
を活かしながら、徐々に「断裂部分の付着を促す治療」を実践していくのが基本です。
「温熱療法」では、自然治癒力を高める為に受傷した患部を温めながら血行を促進させます。